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〈私の〉オブジェ・トゥルヴェ12/6 ★その8-仕上げ-

  • yumiko segawa
  • 2 時間前
  • 読了時間: 5分

〈私の〉オブジェ・トゥルヴェ12/6 ★その8

-仕上げ-


終曲「アンシーズ」の“平手打ち”を語らないと“片手落ち”かな…👋🫥


練習がおもしろすぎて言葉から離れそうだ…

でも、もうここは最後にブーレーズの(マラルメの!)「平手打ち」で喝を入れていただきましょう!٩( 'ω' )و


あと、福士則夫先生から言伝を預かっている、「鬼滅の刃必殺の剣、全集中の呼吸 壱の型:水面切り」も心に留めおくべし🤫🥷⚡️


ブーレーズには、決め台詞、大見得の身振りが登場する!その代表が「平手打ち」かなと思っています。


この強烈な一打を「究極の音の身振り」にしなくては⚡️


ブーレーズのこの「手つき」を見て!✨

世界初!✌️が✊を打ち負かすジャンケンの瞬間!?

でも、これはチョキに見えても、ブーレーズのこの指揮の身振りは「セイレーンの尾」のメタファーとして…🧜✨


そして、「岩(✊)」は砕け散る…

何を打ち砕くか!?

それは・・・固定性。


---まず「岩」という語は、ヴェルレーヌの「墓」において「北風に転がる怒れる黒い岩」として現われている〔…〕本来、墓は魂が安らかに眠る場所であるが、ヴェルレーヌという稀代の放浪詩人はそこに安住することには満足しない…


---セイレーンの尾によって「平手打ち」される…


---“岩”🪨を叩くことで、偶然を必然にするのではなく、偶然を積み重ねることでそれを無限に変える…


マラルメ「賽の一擲」の分析(熊谷謙介)より


ブーレーズが魅せられ続けていたマラルメの読み解きが下地にないと本当の意味でブーレーズ響かないかも…😶‍🌫️


ブーレーズは、ヴァキャリスさんを第一ピアノに、そして永野英樹さんも大活躍しているあの「シュル・アンシーズ Sur Incise」の巨大ワークショップ(レッスン)で、冒頭に提示される特徴的な音の身振りがどのように拡張されるかを分かりやすく解説しています。

それが、DVD📀にもなっています🙋‍♀️

恐らく、2008年に京都賞で来日された際にされたという「シュル・アンシーズ」のワークショップでもこれに似たことが繰り広げられたのではないでしょうか…✨


その中で、シューっと高速で上下昇する装飾音が「花火」と名付けられたり、また、後期ブーレーズ作品で見逃せない共鳴の部分は「万華鏡」と説明される…。どれも目から鱗です👀


このひとつひとつを私の口から説明する余裕はありませんが😂今回私のリサイタルの終曲で演奏する「アンシーズ」(拡張版1994/2001)で、そのさまざまな身振りを音響で受け取っていただけましたら🥹🎶


まずは、1994年にポリーニとベリオが審査員を務めたミラノのウンベルト・ミケーリ・コンクールで初演された3分のエッセンスである超絶技巧のピアノソロのための「アンシーズ」の冒頭ページにある6つのキャラクターが肝に。この曲は、今回演奏する「アンシーズ」拡張版の10ページと全く同じ曲です。


その後、この冒頭ページの6つのキャラクターは、「アンシーズ」パウル・ザッハー90歳記念に書かれたピアノ3台✖️ハープ3台✖️打楽器🪘3台の「シュル・アンシーズ」、さらに、今回のリサイタルで最後に演奏する「アンシーズ」拡張版の12分へ、どんどん拡張されていくことに。

ブーレーズ最後の「ワーク・イン・プログレス」、ここにあり!


「パルスタイム」(アンティフォニー)

「音の万華鏡」(シーケンス)


これが交互に現れるのがざっくりした「アンシーズ」の構造です。

交互に現れる、まさに、「交唱(応唱構造)」=「アンティフォニー」、これこそまさにブーレーズの、今回メシアンからも教会音楽の深い歴史からも受け継がれて福士則夫先生の作品にも現れる、大きな今回のリサイタルのテーマです。


レスポンソリウム


いみじくも、このリサイタルの冒頭は、ブーレーズの未完の断片集である、『第3ソナタ』の「フォルマン1:アンティフォニー」です。


この「第3ソナタ」の一部でしかなかったはずの「アンティフォニー」に、ブーレーズは多忙さの中でありつつも、こだわり続けて手を入れ続けて、規模が大きすぎてしまったために、『第3ソナタ』全体のバランスが取れず、据え置きに。そんな経緯があったという…


だからこそ、「アンティフォニー」、この交唱構造は、この「アンシーズ」の中で大小問わずさまざまな場面で、また、リサイタル全体のあちらこちらで何かしら受け取っていただけるものがあるかと…


それを今、必死で仕込んでます🥹


---

▪️瀬川裕美子segaway-projectピアノリサイタルvol.11

「ひとつの詩のはじまり」

〈私の〉オブジェ・トゥルーヴェobjet trouvé

-ソナタからアンシーズへ-

▪️2025年12月6日(土)15時開演@TOPPANホール


🎫トッパンホール・チケットセンター


◽︎program◽︎


・P.ブーレーズ:ピアノソナタ第3番(1955-63)

P.Boulez: P.Boulez: Troisième Sonate pour piano


ーフォルマント1:アンティフォニー(断片)より

Formant 1: Antiphonie (fragments)

Antiphonie I

Trait initial (Sigle が挿入された)

Antiphonie  II


ーフォルマント3:コンステラシオン

Formant 3: Constellation»


ーフォルマント2:トロープ

Formant 2: Trope


・P.ブーレーズ:スケッチの断片(1987)

P.Boulez: Fragment d'une ébauche


・福士則夫:5つの断片(1967)世界初演

Norio Fukushi: Five Fragments for piano

I, H

II, 技法について

Ⅲ, S,B, W

Ⅳ, Y.

V, P-B


・P. ブーレーズ:ピアノソナタ 第1番(1946)

P.Boulez: Première Sonate pour piano


・J.S.バッハ:フーガの技法 BWV1080より

「3つの主題によるフーガ」(断片)

J.S.Bach: Fuga a 3 [4] Soggetti BWV1080/19


・P.ブーレーズ:天体の1ページ(2005)

P.Boulez: Une page d' éphéméride


・W.A.モーツァルト:ロンド K.494

W.A. Mozart: Rondo K.494 F Dur


・P.ブーレーズ:アンシーズ(1994/2001)

P.Boulez: Incises


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