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お知らせ
未定の領域 - 流謫の中の世界
COMPOSITION IMPROVISATION CONTINUUM
●曲目
J.ケージ :2710.554(1956)
M.フェルドマン:The King of Denmark (1965)
C.カーデュー:Treatise (1963-67)
八村義夫:Improvisation (1957)
K.シュヴィッタース:Ursonate(1922-32)
不下正道: 2024新作
L.ベリオ:Wasserklavier(1965)
湯浅譲二:プロジェクション・エセムプラスティク(1962)
S.ペレグリーニ:Water Bowl (2024新作)
●出演者(役割)
サーシャ・ペレグリーニ(Sascia Pellegrini) /elec. Melodica, visual, voice
瀬川裕美子 / piano, narration
木下正道 / elec. narration,
菊地秀夫 / clarinet
主催:Pelle-Segassimo企画
2024年12月17日(火) 19:00 (開場18:30)
前売り 2,000円 当日2,500円
両国門天ホール
電話/FAX:03-6666-9491
メール/
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電話
090-1106-3302
シンガポールからやって来たアーティスト:サーシャ・ペレグリーニとピアニストの瀬川裕美子の出会いから、ゲストにクラリネット菊地秀夫とエレクトロニクス・作曲の木下正道を迎え、ケージ、フェルドマン、カーデュー、湯浅譲二の作品を中心に、今新たに図形楽譜の解釈の探求の世界へ。シュヴィッターズの音響詩「Ursonate 」のパフォーマンスと、言語に内在するコミュニケーションの非接続/不接続を露呈することを目論む木下正道の新作が向い合せとなり、“流謫の中の世界”とも言うべき1920年代の「Urbild(原イメージ)」が追求する自由さを表現します。Improvisationと名付けられた八村義夫”作品”から、最後にはペレグリーニ・サーシャによる水を使ったほぼ即興による新作に向かって Composition(作品)→lmprovisation(即興)continuum(連続体)を体感する一夜です
アンカー 3
アンカー 1
★瀬川裕美子ピアノリサイタルvol.9 & vol.10
『ブーレーズ:第2ソナタ』別様の作動 2 in 1 in 2
@ トッパンホール
★終了致しました。<(_ _)>
vol.8 『窓のあるコンポジション』~B’ ノタシオン ⇔ ソナタ ⇔ バガテル
ブーレーズ: ピアノソナタ(全3曲) × ベートーヴェン : 6つのバガテル
に続く “パウル・クレーリサイタル”第5・6弾!
★別様の作動 2 in 1 in 2 ブログ
─他のすべての他者たちを含む自由がすなわち自分自身である─他性を担いつつ─自由は与えられるものではなく、常に取り戻すもの─とするブーレーズのかけがえのない「唯一性」。様々な過去と未来の派生・連鎖・転移する個々の他者たちと関わりゆく“複合的結びつき”をなして、時間的に生起する一まとまりの「現実性」のもとで「今」、自らを語る方法を「形成(Bildung)」する。パウル・クレーの「宇宙的なもの」と「人間的なるもの」とを同時に連想させる、内的で秘密に満ちた”生の啓示”を含み込んだ、この二つ(複数)の植物的な諸相・絵画。ここでの大きな全体的運動を押し広げて、音楽の新たな秩序で「問い直し」たらどうなるだろう?
『ブーレーズ:第2ソナタ』 ふたつで一つの ひとつに二つの 別様の音響のモデル 2 in 1 in 2
パウル・クレー: 双生の場所
サントリー芸術財団佐治敬三賞推薦コンサート
プログラム
パウル・クレー: 植物的で不可思議な
2023年10月14日(土)
(vol.9) 【その1】 双生の場所:B × B ×…地続きの間隙・モザイク・透過
die Stelle der Zwillinge
クルターク 8つのピアノ小品 作品3 (1960)
G.Kurtág Acht Klavierstücke op.3
ベートーヴェン ピアノソナタ第29番 変ロ長調 作品106「ハンマークラヴィーア」から〖第1.2楽章〗
L.v.Beethoven Sonate für Klavier Nr.29 B-Dur op.106 "Hammerklavier"-1.und 2.Satz
ブーレーズ ピアノソナタ第2番(1947-48)から【第1楽章】
P.Boulez Deuxième Sonate pour piano -1er mouvement
福士則夫 とぎれた記憶(2000)
Norio Fukushi Dislocated Memory for piano
ブーレーズ ピアノソナタ第2番 から【第3.4楽章】
P.Boulez Deuxième Sonate pour piano -3e et 4e mouvement
***
ベートーヴェン ピアノソナタ第29番 変ロ長調 作品106「ハンマークラヴィーア」から〖第3楽章〗
L.v.Beethoven Sonate für Klavier Nr.29 B-Dur "Hammerklavier" -3.Satz
ブクレシュリエフ 群島Ⅳ(1970)
A.Boucourechliev Archipel 4 pour piano
ブーレーズ ピアノソナタ第2番 から【第2楽章】
P.Boulez Deuxième Sonate pour piano -2e mouvement
ベートーヴェン ピアノソナタ第29番 変ロ長調 作品106「ハンマークラヴィーア」から〖第4楽章〗
L.v.Beethoven Sonate für Klavier Nr.29 B-Dur op.106 "Hammerklavier" -4.Satz
2024年1月27日(土)
(vol.10) 【その2】 植物的で不可思議な:to B 個体・ほころび・創発
Pflanzlich-seltsam
ルイ・クープラン フローベルガー氏の模倣による前奏曲 イ短調
Louis Couperin Prélude a-moll “à l’imitation de Mr. Froberger”
クセナキス 霧(ミスツ)
I.Xenakis Mists
バルトーク 戸外にて
B.Bartók Im Freien Sz.81
J.S.バッハ イギリス組曲 第3番 ト短調 作品808
J.S.Bach Englishe Suite Nr.3 g-moll BWV808
シェーンベルク 3つのピアノ曲 作品11 から第3曲 動いて
A.Schönberg Drei Klavierstücke op.11-Nr.3 Bewegte
***
星谷丈生 四季 -ピアノのための-(2016)
Takeo Hoshiya Four Seasons for piano
ブーレーズ ピアノソナタ第2番(1947-48)【全4楽章】
P.Boulez Deuxième Sonate pour piano
【その1】(vol.9) 双生の場所:B × B×…地続きの間隙・モザイク・透過
生誕100年をやがて迎えるBoulezとB… とB
曲の綾が進むうちに、厚みを増して我々の意識の中に定着する・・・
ブーレーズは「他者」を全ての始まりに据え、その「他者」との関係を中心にして自らを語ってきた(書く・演じる)。実際このベートーヴェンの『ハンマークラヴィーア』の4楽章形式のピアノソナタに向き合い、身を持ってその痕跡すら残さない形で解体、更新を繰り返した「痕」がこのブーレーズの『第2ソナタ』。無限の多様性をもつ有機体として、絶対的に「創生(Genesis)」を全ての営為の前提に据える「変奏」の原理が違った形で顕れたベートーヴェンのAdagioの第3楽章と、ブーレーズのLentの第2楽章を、ここで敢えて『群島Ⅳ』を挟んで対置させた。繁みを越え出て、「透過」してきたプロセスが重要で、いづれも体験されるべき後戻りできない時間性を持つ。そう!ベートーヴェンの身振りは否定されるどころか益々再検討され強化されている。
Beethovenの分析家でもあり、Boulezと同じ1925年生まれのBoucourechliev(ブクレシュリエフ)の『群島Ⅳ』のB1サイズ大の譜面には、14のモチーフのアイデアの「島」と、その周辺に音響体を形づくるための指示表示に溢れた「断片」が、演奏者の「その都度」の“選択と組み合わせ”による“音の場の変化”で違う景色を映す「モザイク的世界」が描かれている。ベートーヴェンが「あの時代」に“奇妙な組み合わせ”で構成要素を並べた、まさに弦楽四重奏に度々みるような、あの音響的複合体をなんとか「この場で」実現してほしいという願望が伝わってくる。このプログラムにおいて「ソナタ」が“クロスした配置”決して“ひと続きで演奏されない”ことの残酷さ、もどかしさを露わにし、それがまたビビッドにもする。童心で駆けずり回るクルタークの遊戯性、「追憶」が埋め込まれた瑞々しさと、メカニックなものを並列的な筋立ての中に聴く福士則夫の『とぎれた記憶』、これら“パ―カッシヴな触発”が「間隙」を縫って“潜在的な糸”を手繰り寄せる……。
二重三重化された複数の目による 絶え間なく開かれ編み直される B×B×…の記憶を 今 新たに誕生させる・・・
【その2】(vol.10) 植物的で不可思議な:to B 個体・ほころび・創発
テクスチュアが ピアノという楽器自体を変える
形式とは もっとも見つけにくいもの・・・
ブーレーズの“大いなる濃密性と表現の激烈さ”も、まずは彼の『第1ソナタ』の創作時に彼を“完全に異なるピアノ書法”「錯乱の楽器」という新しい器へ向けてくれたシェーンベルクの『3つのピアノ曲-第3曲』があった。本来「ピアノ」に限定されるはずもない「今ここ」にある一箇の閉じられた「もの」としてではなく、あらかじめ「個体」の生死を超えて持続する時間性のうちにある「ピアノなるもの」。他者(外部)の触発で主体の一貫性や統一性に「ほころび」が生じ、開かれた身体性とも言いうるような動態として“現出する意味空間”。そこで“鳴り響くもの”を聴く。ブーレーズは、Sonare(鳴り響く)に由来する“定かならぬ意味内容”を持っていたはずの「ソナタ」を使って、破壊的身振りでなんと「脆い」ものを伝えようとしたことか。
バルトーク『戸外にて』の内面にも外界へも遠心的に広がりをもった<ミュゼット>のバグパイプの長い“保続低音”は、次曲の『イギリス組曲第3番』の<サラバンド>へと引き継がれる。「組曲」か「ソナタ」かの境目が曖昧なバッハの複数の舞曲からなる「組曲」の系列は、形を変えて時空間に動く伸び広がりを“何らかの仕方で”有している。確率論や統計数学を使って濃密な“線的ポリフォニー”の変容を、空間を満たす“音響の出来事”(クラウド)の中で暴くクセナキスの『霧』、全音符と自由な曲線で記譜されたノン・ムジュレ(拍節の無い書法)の譜面から、奏者の“即興的瞑想”のうちに浮かび上がるルイ・クープランの前奏曲、顕微鏡で覗き見るような幾何学的に拡大された五線譜のうちに伝統的な音楽と結びついたリズムや響きとの強いつながりを持つ星谷丈生の『四季』は、聴く者に日本の四季絵を眺めるような“移ろう時間”と“架空の踊り”の印象がもたらされる。
to B 『第2ソナタ』へ… 越境した音響の出来事を孕み ぶ厚いテクスチュアが 浮かび上がる(創発)とき・・・
★(vol.9) 【その1】 双生の場所:B × B ×…地続きの間隙・モザイク・透過
前半
後半
★(vol.10) 【その2】 植物的で不可思議な:to B 個体・ほころび・創発
前半
後半
アンカー 2
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