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  • yumiko segawa

別様の作動2 in 1 in 2  ★序★



〈 別様の作動2 in 1 in 2 ★序 〉


じっくり、腰を据えて。

3年ぶり、10年目を迎えるsegaway-projectリサイタルを10/14と年を跨いで来年1/27に2回開催致します🙇‍♀️


ブーレーズ全ピアノソナタ公演➡︎リサイタルで3回目となる『第2ソナタ』の深掘りへ。この曲をもっと好きになってもらえますように🎋


生まれて初めての「秋/冬 -2公演プロジェクト」@トッパンホール、チケット発売日は明後日7/3です🎫

今回は、随分と前にチラシを作ってしまいましたが、すでにHPで予約してくださっているほとんどの方が2公演セット券を求めてくださり、本公演の全体の意図が伝わっていることが素直に嬉しいです( ; ; )


その名も、全2公演 2 in 1 in 2

〜『ブーレーズ:第2ソナタ』別様の作動〜


★第1弾は 今年10月14日(土)

vol.9 「双生の場所」:B×B…地続きの間隙・モザイク・透過」

★第2弾は 来年1月27日(土)

vol.10 「植物的で不可思議な」:to B 個体・ほころび・創発」


この2つの公演名は、この度もパウル・クレーの2作品の名であり、すべての連関の水源⛲️になっています。


全2公演で、まったく違うアプローチで『ブーレーズ:第2ソナタ』を深めたい意図なのですが、読書で言えばブーレーズ「精読」に見えて、「精読」の内部に広がる「多読」から見える深め方を試みます🙌


「自分が耳にしたものに応じてすべてを発見していった」ブーレーズの所作を、「遡る」ことなしに、私だけでなく、聴き手の皆さんと「新たに語り直す」「作動する」ことができますように、願いを込めてこの2公演プロジェクトを立案、選曲、企画しました。


現時点で私にできるありとあらゆる手を尽くして🫶


ブーレーズの難解と言われる言葉は、10年経てようやくその意味が沁みてくる、神秘に満ちたワードも多くあります。これに、まずは向き合うことで、耳を開かせてくれる…👂✨


「精読」の最中に繰り広げられる、全体構成の中で蠢く11人の作曲家の11作品の「作動」のシステム。こちらについては徐々に言葉でも開いて参ります🤲

今回、注目していて念願、そして強力なトリガーとなってくださる日本の作曲家は、福士則夫先生と星谷丈生さん✨このsegawayにお招きできることは喜びで、既にたくさんの対話をしてくださっています。まだまだ、「続」です😊


「難解」と言われるブーレーズの言葉は、よくよく時間をかけて読み進めていけば、とてもシンプルで私たちの「自然の感覚」に近いものだということも実感できるもの🫧


私も好きな、時に硬質で鋭い笠羽映子さんの日本語訳は、私たちの目の前に聳え立つ岩山のように感じてしまうかもしれない‥しかしここは直接私たちの体感に直結できる「リサイタル」の場だからこそ、よりその言葉の意味が一体になって響きますように✨


ブーレーズの思考していることは、「原則」に縛られることなく、「自由」を感じさせてくれるもののはずだから🫧


彼の『構造』を、歴史上のがんじがらめの象徴として置き去りにすることは、あまりにももったいないことだと感じます。この『第2ソナタ』は、その「トータル・セリエリズム」に至る前段階の、硬質と言われた時期のブーレーズ20代の大作ですが、特に、この第2楽章。後々、ブーレーズの新境地になる「トロープ(大変奏曲)」の様は、美しくて深く、


「形式って体感するものなんだ!」


と感じさせてくれます。

パウル・クレーも同じく、「抽象」だけでは十分ではなくて、そこに私たち知覚でキャッチできる「具体的なもの」が寄り添って、はじめて豊かさは滲み出るものだなぁと開眼させられています🎨

今回、別様に作動する`10`人の作曲家のキラキラ光る`10`作品も同様に👍✨


・クルターク 

・ベートーヴェン

・福士則夫

・ブクレシュリエフ

・L.クープラン

・クセナキス

・J.S.バッハ 

・バルトーク

・シェーンベルク

・星谷丈生


第1公演目では、『ブーレーズ:第2ソナタ』と『ベートーヴェン:ハンマークラヴィーアソナタ』2つの巨大4楽章ソナタの楽章切り離しのジグザグ進行。その名も「地続きの間隙」です。ブーレーズが「第2ソナタ」の創作時の下地となり、1楽章づつ「形式」というものを破壊、解体されていったという「ベートーヴェン:ハンマークラヴィーア・ソナタop.106」を思い切って組み合わせてみたわけですが、見ての通り、「解体の身振り」は演目順にも介入するという非常識な手段を取らせて頂きました。


私にとってハンマークラヴィーアは7年ぶり。第2ソナタは3年ぶり。恐ろしいほどの「見え方」の違いとやり甲斐を、味わっています☺️✨


「地続きの間隙」については、身をもって!🕺

後半に、両ソナタの緩徐楽章を置いたことは、「トロープ」という体験形式を伝えるために大きな決断でした。


そして、2公演目の最後の最後に、ようやくこの『第2ソナタ』を全部続けて通しで演奏します!最後にどういった聴き方ができるのか、私自身もワクワクしています♪( ´▽`)


今回の2公演通じた「裏テーマ」は、

「譜面の在り方」🎼

至極奇妙な色々や譜面に立ち向かいます。

ブクレシュリエフの『群島』のB1サイズの紙にびっしり荒削りのタッチで書き込まれた14のアイデアの島🏝️。これを「その場」で奏者が本能で形作る。そして、L.クープランのノンムジュレの譜面。ここにはリズムも小節線もありません。また星谷丈生さんの、幾何学的拡大譜面。ここには、1拍内に既に過重な情報量が詰め込まれ、流動的…


と、序奏はここまでにして、まずはチケット発売日前のお知らせでした🙇‍♀️


◆プログラム◆————————


【その1】vol.9 10月14日(土)

「双生の場所」:B×B…地続きの間隙・モザイク・透過」


・クルターク:8つのピアノ小品 作品3 

・ベートーヴェン:ピアノソナタ第29番 変ロ長調 作品106「ハンマークラヴィーア」から第1.2楽章

・ブーレーズ:ピアノソナタ第2番から 第1楽章

・福士則夫:とぎれた記憶(2000)

・ブーレーズ:ピアノソナタ第2番 から 第3.4楽章

     ・・・


・ベートーヴェン:ピアノソナタ「ハンマークラヴィーア」から第3楽章

・ブクレシュリエフ:群島Ⅳ(1970)

・ブーレーズ:ピアノソナタ第2番 から第2楽章

・ベートーヴェン:ピアノソナタ「ハンマークラヴィーア」から第4楽章

——————————————————————


【その2】vol.10 来年1月27日(土)

「植物的で不可思議な」:to B 個体・ほころび・創発」


ルイ・クープラン:フローベルガー氏の模倣による前奏曲

・クセナキス:霧(ミスツ)

・バルトーク:戸外にて 

・J.S.バッハ:イギリス組曲 第3番 ト短調 作品808

・シェーンベルク:3つのピアノ曲 作品11ー3

     ・・・

・星谷丈生:四季 -ピアノのための-(2016)

・ブーレーズ:ピアノソナタ第2番(1947-48)【全4楽章】


◆チケット◆————————-


・チケット申込みフォーム(2公演セット券は当サイトのみでの取扱いです🍀)


・または、こちらのアドレスまで。


・瀬川のFacebook等のDMでも!


・トッパンホールチケットセンター


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