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小泉浩の演奏会 「福士則夫・武満徹2人展」 武満徹没後30年記念@ルネ小平

  • yumiko segawa
  • 6月25日
  • 読了時間: 4分

この眼差しから見える“ふたつ”の向き🍎🍐

コンサート後の答え合わせの“ふたり”のお写真、拝借🤭


このクレーばりの内気な闘志を㊙️めた眼差しの作曲家、福士則夫先生に、そのまま身体の縦の筒からポカっと空気と声が溢れそうな開放感あるフルート名手の小泉浩先生の表情。


二人個展のはずだったのに一人個展のように聴こえた道筋🫧

でもこの“二人”のもうひと方は、武満徹さん。


今回、2年前とは違って、だれもが期待されたかもしれない、お“ふたり”の舞台上での期せずしての噛み合って無さそうで噛み合っているあの“漫才”はなかったものの🤭小泉先生が舞台上に現れて、一歩ずつゆっくり歩かれるお姿に、またマイクを持たれるたびに、会場中が密かな“観戦”モードに✨

ステマネのおじいさまが両手で譜面台を抱えるお姿にも、曲間ごとに手に汗を握ってエールを送ってしまいました😂


なにしろ私の両脇には、なんと『とぎれ『とぎれた記憶』初演者のピアノの恩師に、福士先生の長年の“戦友”の作曲家ご夫妻に、前の列からは福士先生との思い出話に、後ろの学生さんたちの列からは小泉先生のお話が聞こえて来る…82歳の個展ともなれば、会場の層は厚い。“にわか”なんていらっしゃらない。

2年前の80歳の小泉先生個展と、その間に80歳を迎えられた福士先生を見届けられたであろう皆さんが、またその瞬間、ものすごく“はじめて”出会うかのようにまっすぐなフルートの音に導かれて行きました…🫧


微動だにしない大木の体幹でそのまま真っ直ぐに発声される小泉先生のフルートの音色を聴かせていただくのはちょうど2年ぶりで同じルネこだいらの中ホール。


マイクを付けたかと思うような響きで、最初驚きつつ、自分の心に入るというよりもっとそれを過ぎ越し、あまりに透過していくようなまっすぐさであったので、私は正直、最初の2曲を確信を持ってキャッチすることが出来なかった…


でもそれで良かったのかもしれない。


お“ふたり”の長年の「エラボレーション」は、もはや溶け込んでほとんどとらえることも出来ないでしょうし、作為の一切ない音。曲。


2曲目の福士則夫先生の『精霊の森』は再び聴くことが出来たのですが、2年前の自分の備忘録を見る限り、同じようなことが書いてありました📝


🏔️雄大な山は「目指す」ものではなく「眺める」ものだって。🤭


それと同時に「メッセージ」って違うんだよ、とヴィデオアーティストの河合政之さんがおっしゃっていたのを思い出す💭メッセージの意味は、「理解」されると、それは違うんじゃないかと…


「好きです」

「はい!(それを理解できます)」


それを過ぎ越さないと…🤫

「理解」とか「解決」されない状態に、賭ける🪽


しかし、おとといの演奏会で私の中で意識が作動してきた瞬間があって、それは、きわどいと想われたアルトフルートとフルートの2本の線が現れた時。

世界ではじめての編成:アルトフルートとフルートの2本の線になった新作「6月のうた」の時に、ようやく何か少しづつ意識にのぼって何か手がかりが降ってきたような感じだったのです。

昨年のFg.vs Vcの『COLLISION』のように際どい攻防が繰り広げられるかと思えば、ここではお若いアルトフルートの織田なおみさんが、まっすぐな小泉先生の「基底部」となって先生を泳がせている感じすらありましたね。

そして優しく透明に“ふたり”で減5度の音程で鳴り響いた瞬間、1本のフルートの瞬間以上に“透明な”瞬間が音連れました。

そして武満徹さんにはいったときに何も違和感はなく、そのまま、後半に入っていきました。

本当に一続きで。


また“しっかりとした”意識からはこぼれていくように、でも2重に3重に折りたたまれる線のうちに、

かたちをつかむその感覚とは遠いところで、

緩やかに薄くかたちを描いていたような感じでした。

そして、甲斐さんのヴィオラには、いつもなにか熱がある。感情がこのとき、ほんのりと突き動かされました。ほんのりと。


最後の武満徹さんの『そして、それが風であることを知った』(1992 , フルート、ヴィオラ、ハープの為の)

 

帰り、最寄りの駅にひとりで降り立って風にふとあたったとき、演奏会の「線」がよみがえってきたような気がしたのです。かなり遅れて…

 

わたしは、まだほんとうの意味で、クレーの天使の心境になれていないな、と自覚した時間でもありました。

小泉先生も、福士先生も、昨日の演奏されたみなさんは、クレーの線描を虚飾なしに描いていらしたことが伝わってきた。


そしてふと思ったこと。

亡くなられた作曲家に「さん」を付ける、って意外にない風習だけれど、知っている人は皆さん「さん」を付ける。その感じがすごく温かくて、良いなと。


武満徹さん。


本田圭佑さんが、今回ピッチ上の若い⚽️選手たちをみんな「さん」付けで呼ぶのは新鮮ですごく心惹かれる響きでした🥹✨


「先生」の響きも好き。

やっぱり昨日の演奏会に武満徹“さん”がいらしたこと、また、フクシノリオ“さん”を知る契機にもなったのでした✨ありがとうございました!


来年は某協奏曲で、「とんがった」フクシノリオがまた顔を出すらしい…🤭🫣🤭

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