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  • yumiko segawa

☆ドイツの黒い森を散策中★その1★


2018/7/19


ドイツの黒い森を散策中★その1★ ・・・baden-baden もう1人の尊敬する "B" の作曲家、ピエール・ブーレーズのBaden-badenの最期のお宅の前で祈り、素晴らしい"気" --木-を浴びて参りました(;_;)

ブーレーズの最期のご自宅がわかるとは、思いも依りませんでした。あるblogで祝祭劇場やトリンクハレ近くの坂を上る…ことまでは漠然とわかっていましたが、森を一周してしまったあと(まさかここまで山奥のはずはない・・・)

...

ふと、この閑静な住宅地辺りかと思ったところで、丁度、窓を開けた地元のある奥様に、

「フランスの作曲家、ピエール・ブーレーズをご存知ですか?」

とお尋ねしたら、 笑顔で目の前を指し示されるではないですか!!(>_<)

「本当に?」

「そうよ」 と満面の笑顔で。

こんな気持ちになれるとは… 泣いてしまいました。。 今は閉ざされた門、札のないポスト・・・

ブーレーズの真向かいにお住まいだったその奥様の笑顔を見て、ブーレーズの生前の人となりがわかるようでした。 一際緑に囲まれ、綺麗な屋根の白いお宅は少しだけ見ることができましたが、なんと言っても門の前にそびえるすごい気を持つ、存在感のある大きな木が、ピエール・ブーレーズを物語っているように感じました。

この"木"が、ブーレーズなんだ、と。

『魅力されたニューロン 脳と音楽をめぐる対話』のあとがきに、訳者の笠羽映子による、ブーレーズ最後の数年間の様子が書かれていましたが、ブーレーズも最後はバッハと同じ"目"の病で苦しまれていたのですね。。

バッハにしてもブーレーズにしても、その壮絶な人生を思うと、そこから生まれた素晴らしい作品群を思うと、胸が熱くなります。


ブーレーズの自宅は本当に急な坂の上に、まるで鎌倉山を歩いていくように・・・ 緑豊かな小高い場所にあり、そこから見える景色は向こう側の山、地上のオレンジの屋根の家々、青い空…。 祝祭劇場には、車で降りてすぐだけれど、自然に抱かれた静かな場所。ここで思索を深めていたのですね。

そして、またバスで向こう側のエリアへ。ここでは"B"にまた出会う。

ブラームスハウスへ。

リヒテンタール(光の谷)という地区。少し時間があったので、ブラームスプラッツを乗り越して少し山登りしてみましたが、15分ですぐにパノラマが広がりました。 バーデンバーデンは、山に囲まれて本当に気持ちがよいところ。

ブラームスハウスからの眺めも、ブーレーズのお宅からの眺めと同じように絶景でした。 ここで、2008年にブラームスハウスを訪れたブーレーズの写真を目にする。隣は、クルト・マズア。



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