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  • yumiko segawa

故ブーレーズの新著『ブーレーズとの対話』



こんな時期に密かにかな、でも私にとって、突然のとっても嬉しいニュースでした!!ヽ(・∀・)ノ

故ブーレーズの新著『ブーレーズとの対話』法政大学出版局が、9/8に出版されていますね🙌 https://www.h-up.com/books/isbn978-4-588-41034-5.html

勿論、訳者はお馴染みの笠羽映子さん!

早々に情報提供頂いた方々に感謝✨special Thanks to 不思議の国のNolice🙋💛

----音楽家ではない私には試練の対談…

との物腰の柔らかいインタビュアー:ミシェル・アンシャンボーさんの率直な質問により、ブーレーズが淡々と鋭くまた些細なことまで話してくれています。

まるで湯浅先生のように😊

ブーレーズの著作はほとんど読んできたけれど、反復とも思いません。また、彼の貴重な足跡・思想の深さを新たに☆

やっぱりそこに、ブーレーズの私利私欲のない無償の音楽のプロジェクション前進への「愛」を付け加えたいな、と…。

また彼の馬のような優しい目を思い浮かべつつ、あぁ、どの国にも"ブーレーズ"がいたらな、今、"ブーレーズ"が、足りない!!…と思いながら読んでいました・・・

イノベーションを起こそうにも、細~い糸を手繰り寄せるような方法でしか、実験すらできにくい、そんな小さな可能性の東京にも今、ちょっと直面しています。。

国を動かすってすごいこと。

IRCAM !!

遺書も遺言も残さず静かに亡くなったのですね。緑内障の2度の手術…何でしょう、最期は、、「目」。なんだかBachの最期を思わせてしまいます。

ところどころで、ブーレーズのBachへ、Beethoven、Kleeへの並々ならぬ敬愛の気持ちが溢れているのが印象的です。

それぞれに、響く場所は違うかと思うけれど、やはり1945年、あの戦前、戦中、戦後の物のない先史時代のような時期に活動していた作曲家の体験は貴重で感動的。

悲惨な時期にある国の政府が取る手段が、すごく彼らを大きく動かしたんだなぁと思うと同時に、ブーレーズのような人なら、彼の幸運とも言える"よいものをかぎ分ける勘"さえあれば、動かされる前に、人を動かしているようにもおもえる。

彼の冒険の始まりが、「ドメーヌ・ミュジカル」であり、

「演劇」とのかかわりが彼の活動のはじめを支えていたこと、その後もジュネなどの劇作家との親交・議論があり、演劇の機能、演劇と音楽の関係について彼は随分かんがえていた・・・

そうしてジュネたちと話し合いながらも実現しなかった「未完」の企画もそれなりにあったよう。ブーレーズがオペラを作る気にならなかったのにも、彼がそうしたい!と望んでいたものに応じた可変的な舞台空間の実現が叶いそうになかったから。。。

そして2017年!!

ベルリンにopenしたピエール・ブーレーズザールは、彼の意図した「モジュール可変ホール」https://www.nagata.co.jp/news/news1704.html

もちろん、この本にはそのことは書かれていないけれど・・・

これがブーレーズの未来へのプロジェクション\(^^)/✨

・・・

----「私はまた、並外れて洗練された側面同様、自然のままの側面にもとても惹きつけられてきました…」

まぁ、それは正にブーレーズのピアノの扱い方を肌で感じていると、痛烈にわかるあの感覚・・・

ワイルドなエレガンス✨

あの高密度のクリスタルブーレーズサウンドと、ワイルドで直接的な「生の」乱れ引っ掻きと血飛沫…が共にあるダイナミックな展開🤸

このどこにもないBoulezのワイルドエレガンスが、彼の両極端の絵画や文学の趣味・興味から来るものなんだなと改めて再認識💡相互にかけ離れていても、遠くから考察する誰かひとりの証人「B」によって吸収されれば「B」独自のものに。。。

特に、

パウル・クレー ⇔ ポロック!!

(ルネ・シャール ⇔ ジャン・ジュネ

アルトー ⇔ ミショー)

---私は、二人の間で迷いますね……。

私はこの一文にグッときました✨

ならば、私はブーレーズの「迷い」の中で、幾つもの明晰さに出会いながら、自覚した上で彼の迷路に迷い込もうヽ(・∀・)ノ

あと1ヶ月半、アメリカ大統領選挙のカウントダウンを同じくプレッシャーに感じつつ励むべし👍✨

11/7(土)@トッパンホール

ブーレーズ:ピアノソナタ全3曲

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ベートーヴェン:6つのバガテル。

イベントページもそろそろ立ち上げます😊🙌

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