昨日は人生初の名古屋でした✨ 名古屋の表玄関から北上、そして路地の穴場へ…
お仕事ではなく、今回の究極の目的はなんと、中部大学!! 創立80周年記念「UNIVERSITY GARDEN と、作庭家:岡田憲久展」~2020, 1/14)ヽ(・∀・)ノ! https://www3.chubu.ac.jp/museum/news/25297/
...
午前中、名古屋城・徳川園の1人旅から、本企画発起人でいらっしゃる美学・美学史の先生方と合流、中部大学庭鑑賞会→愛知の蓬莱泉の地酒を堪能する江戸時代の酒蔵「SAKE BAR圓谷」まで、ちょっと思いがけない、至福の名古屋満喫の1日でしたヽ(・∀・)ノ
私にとってはクレー・リサイタル「オルフェウスの庭」以来、「庭」は気になる場所に、概念に。
庭づくしの名古屋詣出なり☆
「庭」を敢えてなくしてしまうUniversityもあれば・・・( ´_ゝ`)
中部大学は、大学のなかの庭から、庭のなかの大学へと発展するuniversityもある!!
母校のことをおもうと…庭へのノスタルジー゜゜(´O`)°゜
“不可解な庭” から自然と人工物の変化する関係を問い続けるプロジェクトを展開する中部大学。(*´∀`)
名古屋駅→午前中の散策の最後『徳川園・徳川美術館』最寄り駅のJR大曽根駅より北上して、高蔵寺駅下車。そこからタクシーで15分、山の上に広大な敷地を構える贅沢な場所に中部大学はありました!
90年代に作庭され、今回の創立80周年記念のために改修、修繕された、岡田憲久さんによる
★茶室の「工法庵」・書院の「洞雲亭」の庭園
★「みなもの庭(2号館)」
★「花鏡の庭(25号館中庭)」
今回、この3つの庭園、特に今紅葉で美しく圧巻の「洞雲亭」の庭園も見られる、岡田さんご自身によるガイドツアーは、 12/17と、1/14のいずれも14:00~のみ!!
この貴重なお庭展覧会自体も来年の1月14日(火)までなのです。
なので、名古屋まで訪れる価値あり、近郊のかたもぜひ訪れてみてください(ノ´∀`*)
さて、名古屋の作庭家、岡田憲久さんは 中部国際空港セントレア「アクセスプラザガーデン」(2005)、清洲城庭園(1989)などの作品をはじめ、庭園著作の中でも今名著と言われている『日本の庭 ことはじめ』 (TOTO出版)でもお馴染みの芸術家。
まず昨日のガイドツアー前の民族資料博物館の特別展示室でも感激したのは、壁沿いに覆われた設計図や写真展示とはべつに、中央の柱にまとめられた、岡田憲久さんの「心の庭」。
この中部大学の庭設計としてまとめられる前の、まとまることのないアイデアの、いわば岡田さんが世界中を旅したリサーチ記録コレクションだ。
これを、岡田さんは、実際の作庭とは区別して、「心の庭」と呼ばれた。
映画監督ならロケハンと呼ばれる作業でしょうか。作品としてはかならずにも顕れていないかもしれない、岡田さんが次なるデザインを求めて、探し求めた「原初」の姿。
農業体験をはじめ、兵庫の生石神社の謎の巨石や、京都の芦生の森(原生林)、アジア各地、イスラムへの実際の散策に到るまでの膨大なフィールドワーク。
そして、手技から生まれたものと、機械との共同作業から生まれた実際の素材が並ぶ。、コンクリート美濃の焼き物、一二三石風に埋め込まれるイズニックタイル、花崗岩・・・
すべての「サウンド・ハプニング」の専門家になれ、知覚に関して科学的に接せよ。の湯浅美学にも通じるよう!
自然と人工物との関係は?
庭の原初の姿はなんだろう?
の究極のクエスチョンが岡田さんの変化を主軸とした、日本庭園の「次なるデザインとは何なのか?」
それが、今回の3つの庭園に現れていました✨
こちらが意図した場合も、意図しない場合も、場の地形が異なる中で、さまざまな機能が要求される。
つねに変化するものとの関係で、建築に囲まれて切り取られた空間だったり、その空間への立ち入りかた(結界をデザインとして取り入れる---自然との向き合い方と自分への向き合う場になったり。)であったり、水との、植物との関係だったり。
中でも特徴的なのは、「花鏡の庭」でも直径7mの円の池に表面張力された大切な水の存在。
その水は地下100mからくみ上げられていて、澄んでいる!まさに地下水脈と繋がっていることがこの庭のドラマ性を生んでいる。
茶室の洞雲亭の庭に流れる水は、赤い。井戸みず故に、鉄分が含まれて。。。
なんだか昨日は、その赤が紅葉の赤と相まって妖艶ないち風景でした。 圧巻の、「洞雲亭」のお庭。
もちろん、 午前中に見学した名古屋城の二ノ丸の庭園も、徳川園の庭園も、紅葉ベストタイミングで素晴らしかったです。
でも、今回の主役はなんといっても、このつくりこみすぎない、岡田憲久さんの中部大学の庭園に、分配が上がっている!(>_<)
自然との、自然な立ち入りかたに何とも魅せられました。
小さなドラマ。香川県小豆島の洞雲山観音寺の寺裏の建物から、中部大学に寄贈されて新たに書院として再建されたこの「洞雲亭」の建物は、重厚なのに小さい。
「市中の山居」といわれるもの。
徳川園のように広大な敷地はないけれど、この空間にいいスケールで収まっていて、力強い!!p(^^)q
さて、夕方は美術史の先生方と名古屋市街へ南下。
連れていっていただいた、名古屋市街の四間道にあるSAKE BAR「圓谷」で皆さんといただいた極上の日本酒は忘れられません(*´∀`)🍶
お酒に弱い私にとっては、いつだって最高のとっておきの1杯の出会いを楽しみにしています✨
昨日は、心から満たされてしまった!( 〃▽〃)
蓬莱泉(愛知の、ほうらいさん)!!
昨日は、「和」を。
蓬莱泉の関谷酒造の江戸時代の酒蔵を改装して数年前にopenしたこの圓谷。
名古屋市街の穴場中の穴場と見ました!\(^-^)/
穏やかで盛りだくさんの名古屋、またいつか、きっと来ます!