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yumiko segawa

M.フェルドマン:The King of Denmark(for solo percussionist)-1964年作




M.フェルドマン:The King of Denmark(for solo percussionist)-1964年作


に今回挑戦させて頂くにあたって、この度のリーダーは打楽器奏者のサーシャ・ペレグリーニさん🎅と、門天ホールオーナーの黒崎八重子さんです🧑‍🎄✨このおふたりの存在なしに、今回この作品を取り上げることはできませんでした👏🫶✨“ソロのパーカッショニスト”のための作品を、この度、ペレグリーニさんが発案し再編した譜面を元に、“2人で”、“ピアノを囲んで”、“ピアノの内部に手を入れて”、この図形楽譜からどこまで解釈を広げられるかチャレンジしています🪘✨


これは違反でしょうか?🤔意欲的で洞察力に満ちたサーシャと、“共犯者”として、、、とてもrewardingな仕事です📖🥁しかしフェルドマンの譜面にメスを入れる訳では一切ありません。むしろ広がりを持たせるために“忠実に”、一歩づつ🐾

これが“ソロ”のための作品なら、私たちはむしろ“ふたり👥”ではなく、ふたりでひとつを作り上げる、まさに「エセムプラスティク」をしています💪


図形楽譜なので、マス目に表記さまざまな数字が書かれ、断片的線なのか、コードなのか、また太いvertical line=クラスターの指示やらいろいろ📈フェルドマンから、そっと音色の区域の指示も「S」「B」「C」と与えられています。そこにSpecificな音のアイデア、組み合わせをサーシャと考えていきました。楽器の選びは自由だけれど、モーターなしのヴィブラフォンとティンパニーはフェルドマン先生による明記がある…🤫

あとはskinな音…cymbal sound…と質的なことがあります。


勿論、ピアノの傍らには、ひとつずつ打楽器アイテムが備わっていきました🐾


私は、サーシャの発案時にはまだ“拡張ピアノ”の潜在能力🧠を信じきれていなかったけれど、彼の“ことば”を信じて、日々、ピアノの内部に手を入れつつ出来ることをひとつづつ増やしていく作業は面白いものです。


-イミテーションする、something newを創る…


もちろん、15年前に出会って我が家に迎え入れた愛するピアノ“暴れ馬ちゃん”の内部を探る訳ですから内心複雑だけれど、サーシャのアイデアとパーカッショニストとしての機敏で正確な“手業”にも導かれて、ここまで豊かなサウンドが開かれることを知ると、ますます“この子”への愛情❤️‍🩹も深まります😇♡


---“この子”は、なんでも(無限に)できる!!


練習が終わったら、必ず揮発性の高いベンヂンを湿らせた布で弦を丁寧に磨きます🧹


とにかくこの実験を出来るのは、門天ホールの黒崎八重子さんの熱意のお陰様です🥹!!✨


フェルドマンの音の概念を広げられること、私にとっても憧れのパーカッション🪇分野に本気で挑戦できる土壌があるのは、この門天ホールが2022年3月1日に発行された


『拡張ピアノ奏法時におけるピアノ管理ガイドライン🎹』


の存在によります✨


これは、「未来に受け継ぐピアノ音楽の実験」プロジェクト https://ep.monten.jp/

の成果物として作成されたもので、この度も黒崎さんと熱いやり取りを重ねさせて頂きました🙇‍♀️✨

黒崎さんの熱意は、途轍もないもので、黒崎さんを介してすでに専属の調律師さんと申請書の内容を巡ってどこまでできて何が🆖なのか、これまでになく丁寧なコミュニケーションをさせて頂き、黒崎さんから「これからの拡張ピアノの実現」の方法を肌で経験させて頂きました🙌


このプロジェクトで、課題曲として受講生の方々と議論された作品こそ、先の投稿でご紹介致しました湯浅譲二先生の『プロジェクション・エセムプラスティク』です。その講師として貢献されていたピアニストの井上郷子先生に、今回は湯浅先生の譜面のご提供からアドバイスを賜りました🍀


2022年3月といえば、その3/15にB→Cで北爪裕道さんにピアノ本体に電子音を響かせ、音響の拡張を図った、“拡張ピアノ”の概念をフューチャーしたエレクトロニクス作品の新作を創作頂きましたが、そのネーミングもこの門天プロジェクトの「拡張ピアノ=エクステンデッドピアノ」を参考にさせて頂いた経緯がございます🙌


ということで、日本の内部奏法のみちは門天ホールさんに通ず!🛣️

門天の“拡張ピアノ”の歴史と熱い想いとの共同制作で、フェルドマン、湯浅譲二先生、ケージ、カーデューと、実験音楽の風景が、Pelle- Segassimo企画として新鮮に鳴り響きます🤗✨


たのしみです🎶


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