• yumiko segawa

J.S.バッハ:ヴァイオリンとチェンバロのためのソナタ---レクチャーコンサート@立川





何かと鍛えられてきた「J.S.バッハのレクチャーコンサート」、こちらは会員制で公ではなかったものの、無事終演☆

今回はバッハの“ミステリーツアー”の様相に with 滝千春ちゃん✨


さてお題は、

「J.S. バッハ:ヴァイオリンとチェンバロのためのソナタ第4番BWV1017と第6番BWV1019〜成立にまつわる経過・その背景〜」


I教授が他界されてもうすぐ5年‥‥礒山雅先生を講師に迎えられて発足した立川の演奏会型音楽塾「楽しいクラシックの会」(会員制)は、数々の受難を経てなんと今年35周年!先生の生命線はまだ長く伸びて行く❗️この度、共に先生からお叱りとお励ましをいただいた同い年コンビ結成で謎解きに挑みました٩( 'ω' )و


何かとご縁がありすぎた頼もしいエネルギッシュなヴァイオリニスト滝千春ちゃん!!嬉しい初コラボでした😊ミステリーツアーには、逞しい相棒がいることでその旅の楽しさは倍増するもの✨そう、まさに、今回そうでした❤️


何しろ、この珠玉の傑作はなぜかViolinistにも、聴き手にも実はそんなに人気のない曲、、、ですよね😹


今回もこのミステリーツアーの道程で、やっぱりこのソナタ集と同時期に作曲された「劇団ひとり」の無伴奏ヴァイオリン作品のバッハの発想がどんなにインパクトが強くて凄いかを改めて実感したわけだけれど、ヴァイオリニストのバッハへの関心はどうしてもこちらに一極集中化してしまう!?😮そんな傾向に、

「待て❗️」

で割って入ることが、今回の二人の目論見でした。笑


そもそものところ、、、この通奏低音係なしのアクロバティックな「劇団ひとり・旋律楽器の無伴奏」の発想も、先人コレッリたちが大いに探究してきた「トリオソナタ」の形式を、バッハ自らの手ででも磨きあげ、極めていく過程で起こったことではないか!?


『無伴奏』が生まれた背景も「目的」というべきか、むしろバッハのトリオソナタ探究の道すがら生まれた「副産物」とでも言えるモノではないかと、、、

オルガントリオだって1人で三役。すごい合理性、効率性、経済性まで感じてしまう😹


そこでこのヴァイオリンとチェンバロのためのソナタも、トリオソナタの書法の発展した形として、3声を2人で大合奏!凄い演奏効果、まるでカンタータを2人で奏でられる贅沢さと効率性と経済的効果!笑、をひしひしと千春ちゃんと感じ入ったのでした❤️


通奏低音の解放、削除の過程にあって・・・本当にこのヴァイオリンとチェンバロのためのソナタ集では、モロ通奏低音の役割がチェンバロに見えると思いきや、フーガではバスも対等にみんな走る走る🏃💨


—実は、千春ちゃんも私も、いみじくも礒山先生からお叱りを受けた内容は、どうやら「通奏低音」に関わることでした😹先生亡き後、余計にジンジンくる。

「見えないところ」にこそ、真実あり👍—-


あとそうそう、上記の「まるでカンタータ」というのは実は語弊がある!結婚カンタータBWV120の4曲目のソプラノアリアのそのまま歌詞を抜いたヴァージョンこそ、この6番ソナタの3楽章(第2稿)なのだから😳歌の声部は、私の右手で千春ちゃんのヴァイオリンと応答関係💗それに、チェンバロの左手の通奏低音。

これは、マタイ受難曲の『Erbarme dich』のオブリガートVn.とアルトのデュオと同じもの。トリオソナタの形は「アリア」としても変容し、またこうやってトリオソナタ書法のこのソナタでも同じ形を発見できる。

というより、この『Erbarme dich』の嘆きモチーフ(短6度上行、そして順次下降)はこのソナタ第4番のテーマになっているのだけれど、マタイよりもこの器楽曲の方が先だった可能性の方が高い・・・歌詞が後から付与されたというバッハのパロディー説は、これ以外の事例もかなり多いようだ🤔


時間も、その場の空間性も、発想も変幻自在だな・・・


とにかく、これだけ多彩な出自とその後の発展史を包含しているこのソナタ集の知名度が挽回できるだけの材料は、ちゃんと揃ってる‼︎ いや、茂みも謎も深すぎるよ、バッハ先生!🙇‍♀️


ヴァイマル時代、ケーテン時代、ライプツィヒ時代と分けてしまっては、どうもバッハの創造の綾を掴むことはできそうもないみたい、ということ🤔

これ、大きかったです💨

I教授も度々引用されていたスメントの論説—-ケーテンの器楽曲、声楽曲をライプツィヒ時代のかなりのカンタータの背後に発見できる、という実証は、「B→C」で取り上げさせていただいたカンタータBWV20「おお永遠よ、汝、雷の声よ」のフランス風序曲テイストの冒頭合唱曲にもみられることで、私の中で、相変わらずこの辺りの興味が引き続いていることが実感できる💡


ケーテン時代の結婚カンタータとケーテン時代の器楽曲、特にこの6番ソナタの密接性。

今回第6番ソナタBWV1019が3回書き直された、バッハの3つの稿をよく見比べて観察することは、思いのほか得られるものが多いものでした💡


そしてこの企画を経た後、

ちょっと指先の「歌度」が増した気がする✨