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yumiko segawa

修験道の石段2243段の山形・出羽三山の羽黒山

今年の旅おさめ☆


修験道の石段2243段の山形・出羽三山の羽黒山を、歩いて参りましたヽ(・∀・)ノ 温泉旅行に行く両親を巻き込んで・・・^ ^

...

この羽黒山はひたすら2243の石段が続く、白装束の山伏たちが登っていく霊験あらたかな山、修行の道として知られています。

山形といえば、20歳の頃、どん詰まりになったときに芭蕉の山寺に登りに来まして、その後に、新鮮な決断を促してくれた特別な場所。

山寺は、1015段。 羽黒山は、2446段。

段数ではないけれど、石段としては日本一だそうで、なかなかに覚悟を決めて登る必要のある霊山詣出。

自分が33歳、これが本厄年とは最近知ったことで、敢えて厄払いのために今回登った訳ではないけれど、「3」を巡って、どうやらすごい年齢に、また恐るべきご縁の「3」の神の場所に引き寄せられてここにやって来ました(^^)/

出羽三山の「羽黒山」、「月山」、「湯殿山」は、現在、過去、未来を表すとのことで、この三山制覇できたときに、この世によみがえることができるそう。

ただ、この「現在」の羽黒山だけ、冬場は4mも積もる雪で登山は困難になるにもかかわらず、年中開かれている。

要するに、死と再生のよみがえりの世界への入り口(現在)は、いつでも、誰にでも開かれているということ…ヽ(・∀・)ノ

----自己の「ここ、いま」のうちに超越性を導きいれる---

生きながらにして、よみがえる!!

「現在」こそが一番大事、という結論ではないにしても、この羽黒山山頂にだけ、出羽三山三神合祭殿が存在している☆ 今回、「現在」の「羽黒山」しか詣でることができなかったので、できたら、初夏には開山する月山、湯殿山と詣で、出羽三山制覇を目指したいもの。

さて、最近、なぜかダンテの『神曲』めいたことによく巡り合いますが、どうしたって “3” によって霊気を感じてしまうこの出羽三山。 各篇33歌+序の1の3部構成の『神曲』。

こうなると、三位一体は、キリスト教だけではないような気がしてきます。

この羽黒山も一の坂、二の坂、三の坂と、山頂に向けて厳しい石段を登っていく。二の坂あたりが一番厳しかったかな。--- 煉獄篇!?---

しかも、あちこちに盃やひょうたんの絵が33体彫られているという。それを全部見つけられたら願いが叶うらしいけれど、私の意識化ではたったの1つ。 33歳。先が思いやられます。(((^^;)

さて、とにかく羽黒山全体で600本ほどもあるという巨大な杉並木の中、せっせと限りない石段を歩んでいく訳だから、冷たい空気感といい、ちょっとただならぬ気持ちになることは確かです。

スタートは、ダンテの「地獄門」を思わせるかのような、随神門。 ふと地上から始まり、なぜか門をくぐると石段が下りから始まるのも象徴的です。

下りてすぐに、三途の川といわれる祓川。 うっすら雪が積もった神橋を渡る。

もうすごい舞台設定で、山に入ることが、本当に向こうの世界に入ることなんだなぁと、ここで意識させられます。

しばらくいくと、杉並木の中でも、大ボスである樹齢約1000年!の爺杉。

そして、メインの五重塔。(なんと前日の11/30まで、一般に内部公開されていた。) これこそ、羽黒山のシンボルで、平将門が創建し、その後14世紀頃に再建されたというので、本当に貴重な建築物。

特に、前日に降っていた雪が溶け、その水滴がひっきりなしに五重の屋根から滴っていたので、それが白い霧のなかで輝き、時が止まったような神聖な場所の雰囲気を更に醸し出していました✨

「頭の良い雨の樹」、ならぬ、「頭の良い雨の五重塔」・・・(ノ´∀`*)

晴れていても、巨大な杉並木で覆われた辺り一面は、曇っていて、どこまでもグレー。

本当に大自然のなかに、抱かれながら、五重塔あり、小さな神社、末社、そして限りない石段、石畳、橋、東屋、池、寺院、迎賓館、鳥居、あり・・・まるで大きな創られた庭の中に入っていくようで、まさに、“庭の中の山”。

それにしても、やっぱり圧巻はこの17世紀半ば辺りに、13年かけて人間の手で創られたこの2243段の石段!!

巨大な杉並木のご神木には人間の力をはるかに越えた恐れを感じつつも、こうした地道な人間の営みにも、拝みたくなる“神業”をひしひしと噛み締めて上らせていただきました(>_<)


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