昨日は久しぶりに映画館泣き (;_q) 『グリーンブック』。
いつもリサイタルに来てくださる聴き手の方からの「このオルフェウスストーリーを見よ」とのご推薦をようやく実行できた(^^)♪
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みなさんにも観ていただきたいから、強めに、オススメ☆(^_-)
黒人人種差別色濃いケネディ時代に、あえてアメリカ南部を演奏旅行する、黒人スタインウェイピアニストと、イタリア移民の白人用心棒のトラブル続きの感動のストーリー。 彼は、スタインウェイでしか弾かないの・・・(^^)
こちら、ノンフィクションなんです\(◎o◎)/ピアニストで作曲家のドン・シャーリー。初めて知りました!
特に最後、黒人たちの酒場の中で音の割れたアップライトで弾かれたドン・シャーリーのショパンの木枯らしにはなんとも胸が、目頭が熱くなりました。
黒人が、というより、「どこにも属せない」、否、「どこにも属さない」 自らの拠り所を持たずに、挑み続けるシャーリーの姿に勇気をもらいましたし、 自分の奥深くで共感できるものがあって。
正に、演奏会のその瞬間はアトラクター。みんなが一つになれる場所なのですが、 終演すれば、またみんなばらばらの社会や個人に戻っていく。 このカオスの中にあって、時代や地域で色んな偏見によってアトラクターは生まれてくるけれど、真のアトラクタ―、色んな偏見や境界を超えて1つになれる場所を常に探求していくことが、芸術家、というか芸術が必要な所以なのかな、と。
日本の紙幣から、芸術家である文豪たちが消えてしまったのは最近の悲しかった出来事。(T_T)
「冥界のオルフェウス」とは、このシャーリーをよく言い得た愛称ですね。 クレーの描いた庭は、「オルフェウスの''ための''庭」でした。 何回も言ってしまうけれど、a garden ''of'' Orpheus ではなくって、a garden ''for'' Orpheus なんですもの(^^)/\(^^)
あの画面上の無数の線は、真実を求めて駆け巡る探究の線たち…