— 場所: バウハウス
· 5月13日 · デッサウ (ドイツ・Saxony-Anhalt) ·
スイス・ドイツ圏旅 その6★
デッサウ! 現代芸術、方法論、デザインの素、 クレーも教鞭を執った芸術学校... 《バウハウス--BAUHAUS--》!! 感動、、、☆★ 黒白の世界ではないのだ、案外内部はカラフル。
1996年にユネスコ世界遺産にようやく登録されたこの学校。ナチスの圧政により閉校をよぎなくされて…創始者グロピウスをはじめ、クレーたちの苦しい最期に思いを馳せる。。 空襲の被害なども受けて、本当に今、バウハウスが精神的にもこうしてデッサウバウハウス財団に保護されて、今の最先端のデザインに繋がっていること、知れば知るほど感慨深いし、感謝の気持ちでいっぱいです。感動のストーリー!
さてデッサウ。藤の花がキレイな駅。 静かな、街全体が新しくさすがバウハウスの街という建物、家々…駅からわりとすぐにバウハウス、現れました!
なんと日本語のオーディオガイド付き!1時間では聞ききれない丁寧な内容でした。 工業と芸術の融合を目指して、市民にも手が届く価格で家具が提供できるようにと、そういったことまで提唱して、家具、そして段々と建築色が強くなってきたバウハウスでは内部の摩擦も随分あったよう。 クラブチェア「ワシリー」もそう。座ってみたけれどデザインとは裏腹にかなり心地よいもの。でもあまり売れ行きはよくなかったと…。
裸電球をそのままデザインとして使うアイデアも、ここバウハウスから。
とにかく少ない素材でいかにアイデアを発展できるか、その方法論の研究がクレーやカンディンスキーらの絵画での色彩や形のレッスンから押し進められて、かなりダイナミックな創造が行われていたのですね!
絵画だけの世界に引きこもる画家や、宗教的精神世界を開く方向のイッテンらは、ここから離れていったよう。内部分裂。
工芸品、工業製品と芸術品の境がいい意味で取り払われる新しい場所。 バウハウスでの特別なパーティー、それもダンスパーティーであったり♪音楽、絵画、衣装、彫刻、演劇…も一体になったバウハウスダンスは無形文化遺産ですね(*´∀`)♪以前、日本でも桑沢デザイン研究所で、その実験風景を見た!
とにかく、内部もシンプル。マイスターハウスも見学できて、グロピウス、クレー、カンディンスキー、ファイニンガーらの生活空間も見学できました★ 壁の色の配置も色々考えられてのことなのだろう。自ら創造していく空間。
「各部分の具体性、そして昨日を知るためにはこの建物の周りを歩いてみる必要がある」
というグロピウスのお言葉通り、じっくり歩き回りました。シンプルだけど、すべてにアイデアが詰まってる。