COVID-19 第3波がいよいよ厳しくなる前の数日むかしのこと。
中国のとある峡谷に行って参りましたヾ(´・ω・✨
…いえいえ!そうも言いたくなるような場所。
こちらは、以前から憧れの山梨県の昇仙峡!
写真と動画、お蔵入りしてしまうのも寂しいような気がして…😿こんなご時世ですが、癒しを・・・🍀
今や葉っぱの色気は主役にあらず。紅葉シーズンは2週間前だったのかな。
もう、ここではすっかり岩のファンに😲
岩のコンステレーション体験。滝そのもののゴーゴー音とは別に、滝のないはずの背後からも・・・岩が360度、私の周りで唸っていました💨
芭蕉の「…岩にしみ入る蝉の声」
そもそも、音って岩に染み入るもの?…
この"情緒"としてだけの理解を、
私は
このとき
越えた!!\(◎o◎)/
滝の音に包まれて、
紅葉のピークや、
長江流域に生息する哀しい猿の声を想像しながら・・・
昇仙峡にはドライブが最適のよう!自分の運転があまりにも怖いので、父べぇに連れてきてもらいました。紅葉はもう枯れていて、切ないほどに渋かったです。青空に完敗状態!
自然のベストタイミングを逃すのは得意なもので、かつても祇園枝垂桜が咲く前の京都の円山公園を練り歩いたものです🙈
想像鑑賞なり。笑
そうやっていつも、自分の選んだタイミングを「今が最高!」と言い聞かせてきました😹
いつだって、はんぶん負け惜しみです🙋
今回も、「きっとここは燃えるような赤やオレンジだったんだろうな」と思いながら、ちょっとゆったり渓谷沿いを歩いてみました。
見上げれば昇仙峡のシンボルという天狗岩と覚円峰が、恐ろしくキリッと聳え立っています🏔️
その覚円峰の麓にある、30メートルもあるという仙が滝からスタート!
なんて、気持ちよいのでしょう!
人々はひらほら。
せっかくだから、マスクは外さなくてはもったいない!
鼻だしマスクでウォーキング🚶♀️✨
もう昇仙峡の空気になら、全身いくらでも感染して爽やかにお持ち帰りしたいものです🏞️
この滝を過ぎて少し静かになったとき…あぁ、猿の声が鳴いてくれたらな。
いや、お猿さんってももちろん、あのキーキー鳴くヤンチャな日本の猿ではありません🙊
わたしのかず少ない漢詩体験から、音と情景と共に記憶される歌があって、それが李白の「早に白帝城を発す」の詩。
… 朝に辞す白帝彩雲の間
千里の江陵一日にして還る
両岸の猿声啼いて住(や)まざるに
軽舟已に過ぐ万重の山 …
そこに登場する、哀しそうに鳴く、長江の両岸で呼び交わす、中国の猿の声!🐒
中国の猿の声は、美しいのだそう。高く澄んだ声で、「ホー」ってのばすようです。
李白さんがどういう心境で、この猿の声を小舟に揺られながら聞いたのかは、想像するしかないけれど、、、
こにかく、「峡谷」に「猿の声」。この組み合わせなしに、漢詩の世界もここまで際立つことはないのだろうな、と。
また、これも想像鑑賞でした😹
そして、帰りには近くの山梨県立美術館へ!常設のミレー『種を撒く人』と『落穂拾い』の傑作たちに会いに行きました。やっぱりこの絵は好きです。
ここは、大学2年生以来✨
確か、ミレーと言えば、湯浅譲二先生とお父様を繋ぐキーパーソンだったことも思い出したりして🤗
湯浅先生の『2つのパストラーレ』を聴いて、先生のお父様が連想された絵こそ、ミレーの『晩鐘』だったと!お父様が譲二先生に送られたお手紙が、そのまま『湯浅譲二の音楽』アルテス に載っている😊✨
そしてこの場所といえば、夏の門天配信ライブでご一緒したメゾ・ソプラノの中村香織さんの故郷!こちらの美術館ロビーコンサートで何回もご出演されたそうです🎶
この県立美術館のお庭も素敵で、なんと、佐藤正明さんの『ザ・ビッグアップルNo.45』の向こう側に、富士山がくっきり🗻
日の入りに前に、ライトアップされたヘンリー・ムーアの『4つに分かれた横たわる人体』、ツリーのような🎄木がリズミカルに配置された、すてきな庭園が、最後に小さな私の山梨旅行を感動的なものにしてくれました✨
昇仙峡の滝の音を全身浴びたら、もう、当分大丈夫!
心のストックはそれなりに満タンになった(ヾ(´・ω・`)💗
またすぐにでも、行きたいけれど・・・
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