vol.10 【その2】 2024年 1月27日(土)
『ブーレーズ:第2ソナタ』別様の作動 2 in 1 in 2
開演 16:00 開場 15:30 @ トッパンホール
植物的で不可思議な: to B 個体・ほころび・創発
終了致しました。ご来場誠にありがとうございました<(_ _)>
さて、
〜史上最高の2人の「アゲマン」を讃えて✨〜
この「タクラミ」は本公演『植物的で不可思議な』での、私の熱き「B面📼」となりました✨
リリー・クレー👩
そして、
アルマ・マーラー👩
今回の作曲家は、みな男性作曲家でしたが…
・ルイ・クープラン
・クセナキス
・バルトーク
・J.S.バッハ
・シェーンベルク
・星谷丈生
・ブーレーズ
少しアンコールのことを語らなくては😇
・アルマ・マーラー歌曲/ Bei dir ist es traut(詞:リルケ)
↓
・ベートーヴェン:ハンマークラヴィーア4楽章新主題D dur〜
への道程について。
「2度上から落ちてくる特徴的な前打音」が終始耳につくこのアルマ・マーラーの歌曲ですが、この音型はマーラーの交響曲第4番の第4楽章「天上の生活」を連想させると言われています♬
これは『少年の魔法の角笛』の中の詩✨
ちょうどこのアルマの歌曲がニ長調だったことから、練習中に、ふとベートーヴェンのあのハンマークラヴィーア4楽章新主題のニ長調メロディーにワープしたくなる瞬間がありました🤫
この2つが「ニ長調」であったことは単なる偶然です🥹
〜何処でもドア🚪〜
ここは、una cordaとcantabileのダブル指示の場所で特別な場面🪽
そう!ベートーヴェンのHammerklavier-Sontateにとってuna cordaの音色はなんといっても3楽章の性格そのものであり、cantabileは1楽章で突然飛来する「別次元」の暗示(サイン)なのだから🔑ダブルサインの要所✨
---門があくとどこか
花のいっぱい咲いた空間に通じている (リルケ)
その意味で、アルマのマーラー譲りの「天上の生活」の雰囲気を受け継いで、ほぼ1世紀前のウィーンにワープするんだ!🧚
↓
ベートーヴェン in 19世紀 @ Wien
しかし、ここは天上の世界なのだから「ウィーン」も何もないはず…😂
更に、善も悪も意味をなさない楽天的な世界…👼
この詩についてマーラー自身も
「…全てが逆さになり、因果律など一切通用しない!それはまるで、突然、あの反対を向いている月の裏側をみたようなものだ」
と言っています😋✨
マーラーの4楽章形式の4番シンフォニーはベートーヴェンの4楽章形式のハンマークラヴィーアソナタのように、盛り上がって終わる道程を歩みません。
だからこそ、このパラドックスを必死に堪えて、私は最後のハンマークラヴィーアの1音をpppで懸命に押し留めたのです🤣🤣🤣
今回、クレーの『植物的で不可思議な』の作品は、最愛の妻リリーに捧げられていることは何度も言及してきた訳ですが「生」の神秘。
彼女の性的な逞しさを暗に讃えている!✨
“リリー・クレー”なくして“パウル・クレー”なし🫶
また、アルマ・マーラーなくしてバウハウス創設のグロピウスのエネルギーは湧き上がらなかったのでは?
アルマ・マーラーなくして、マーラーは私たちの知るマーラーではなかったでしょう🫶
アルマ・マーラーは単なるファム・ファタルに収まること勿れ。
彼女がいなければこのsegaway企画だって成り立たないことになる😂なぜならアルマは、バウハウスとマーラーを始動させたのだから⚡️
そして、
マーラー→シェーンベルクは、まさに「地続きの間隙」。
そのシェーンベルク→ブーレーズも、まさに「地続きの間隙」。
今回はブーレーズ:第2ソナタを呼び込むために、
ブーレーズ:第1ソナタを呼び込んだ、シェーンベルク:「3つのピアノ曲op.11-3」を導火線に、前半最後に置いた⚡️
だから、マーラーにまで遡ることは、ブーレーズのソナタの原風景の源泉に遡ることになる⛰️
(私は、2020年ブーレーズ:ソナタ全曲リサイタル前にはずっとブーレーズ指揮のマーラー交響曲全曲を聴いていました♬)
クレーとブーレーズを、実は彼女アルマ・マーラーが結びつけたのかも😉
---門が開くとどこか
10年目を迎えたsegawayに、今後明確な行き先など、ある訳もなく…🫠
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