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  • yumiko segawa

別様の作動2 in 1 in 2 ★ その10★   『植物的で不可思議な』 【第2弾】(1/27)



★別様の作動 2 in 1 in 2★ その10


10/14リサイタルが有事に終わった後の、【第2弾】(1/27)です!

道すがらの状況をぼちぼち言葉で綴っていきたいと思います🙋‍♀️✨瀬川裕美子ピアノリサイタル-BOULEZ:第2ソナタ 別様の作動,2公演企画


今回の題名は、クレーの「植物的で不可思議な」の作品名になる訳だけれど、

旧twitterからは、この作品画像が「あまりにも✖️✖️!」との極端な“深読み”判定によりアップできなかったので😱こちらでは再び大きくアップしますね😇


AIというのは、夥しい写像の蓄積から単純な画像の「類似」のみを頼りに判断を下すのかな?だから意味を推測したり深読みできるとは思えないけど、これを「際どいもの」と判断したのにはちょっぴり、いや、ものすごく正しい認識でもあって正直びっくりしています🤣


というのも、この絵は、クレーの最愛の奥さん:リリーにクリスマスにプレゼントとして捧げた、門外不出の「Sonderklasse(特別クラス)」の作品なので、彼女への性的なたくましい魅力も讃えた意味が含まれてもいる…


—-他者との邂逅


これを、クレー研究の第1人者 W.ケルステン先生は

「女性的•植物的な形態と性的な想像力が、いかにも彼らしいやり方で統合されている」

と上質な表現で語っています。


これはある意味、「形なき」「意識以前」の世界風景を感じさせます。もはや世界ができる前と言っても良いかもしれません🤫

「像」「記念碑」でなくて、ひたすら生成すること自体に重きを置いた作品✨


そんな訳で、「植物」ではなく、植物「的な」と敢えて付けていることが重要かも🧐クレーの独特の「抽象と具象のどっちつかずの領域」で揺れ動く、「〜ぽさ」の中に、作品以前の深淵が横たわっていることをいつも私たちに暗示してくれます💡


それを踏まえて、音楽の話へ…


私にとっては「ピアノを弾く行為」自体が何らかの「発生(発声)練習」となっていて、最後アンコールに弾き歌いなるものをして皆さんに笑っていただく、という儀式を繰り返してきました。

ただ、この「発生練習」以前の「発生」についても含めて、「形」になる前の状況とは何だろう?🤔を、解き明かしていきたいというのが、今回の


「植物的で不可思議な」

〜 : to B 個体・ほころび・創発 


のテーマではあります。


というのも、今回弾く曲は、どれもピアノ曲なのに従来の「ピアノ」という楽器を想定して書かれていない?!からです🫨


————-

・ルイ・クープラン:フローベルガー氏の模倣による前奏曲

・クセナキス:霧(ミスツ)

・バルトーク:戸外にて 

・J.S.バッハ:イギリス組曲 第3番 ト短調  作品808

・シェーンベルク:3つのピアノ曲 作品11ー3 

     ・・・

・星谷丈生:四季 -ピアノのための-(2016)

・ブーレーズ:ピアノソナタ第2番(1947-48)【全4楽章】

—————


「譜面」のあり方や「書法」によって、「ピアノ」という概念自体が揺れ動く様を、このプログラムで表現しつつ、「別様の作動」と名付けた理由を体感していただきたく、その中で「形式」そのものも疑問の内に…


「ソナタ」以前、「意識」以前の状況を探りたいのが、前回のソナタ楽章ごとの明確な打ち崩しの【その1】公演を経た【その2】プログラムの趣旨です。


きっかけは、「3つのピアノ曲 op.11」から3曲目だけを抜き出したこと。ブーレーズはシェーンベルクから、「ある強烈な瞬間」だけを抜き取ってこう言わしめました。


「錯乱の楽器」


ブーレーズが新たな「ピアノソナタ」を書くにあたって、逆説的に「参照点」が必要で、2番のソナタでは「Beethoven:ハンマークラヴィーアソナタ」が主だった作品だった訳ですが、1番のソナタの時は、このシェーンベルクのop.11-3での複雑かつコントラストの効いた並列配置での強烈な「身振り」が必要だったようです。


今回の2公演企画全体では「ソナタ」自体の再起動を目論んでいるため、「ブーレーズ:第2ソナタ」を主眼に置きながら、ブーレーズ全3曲それぞれの応答も2公演企画の中でネガで仕込んでいます👀


Boulez:

Sonate第1番… シェーンベルク:op.11-3

Sonate第2番…ベートーヴェン:ハンマークラヴィーア・ソナタop.106

Sonate第3番… ブクレシュリエフ『群島Ⅳ』


私は「ブーレーズの第2ソナタ」をまだまだ学習中です🏃‍♀️💨

そして未だ「未了(魅了)状態」にある訳ですが、この曲が明らかな静的シンメトリー構造を内に含み込みながらも、内側から瓦解しそうなほどの脆さも併せ持っているようで、練習を続ける内に、益々これは「積み上げ」で出来たものではないと体感させられます。

第3ソナタのように、毎度「別様に作動」するものでなければ…🤔


大きな題名に「2 in 1 in 2」

としたのには、「2 in 1」

だけでは、“大きな容器のようなものの中に2つのモノが入っている”という2つの主題を含むソナタのような、完結した覆いになってしまいますが、敢えてここで

「2 in 1 in 2」

と、最後に「in 2」と付け加えることで、「2=複数性」の意味を大きく含めて、

「一つ」に限定されない、意識にものぼらないような多くの「他性」の存在を浮き上がらせ、「別様の作動」が立ち上がるべくするため。そして、トリガーとしてこの「個性」たちを選ぶことに…


リサイタルそのものが、「作品論」におさまる行為にしたくない一方で、

大事なそれぞれの「個性」であって、それぞれの作品の根底にあるであろう「意識以前」の予感の領域から、改めて、「ピアノ」の響きを抽出したいというのがありました✨


それは、従来の「ピアノ」ではない「ピアノ」音響を求めた探究の末に生み出された「拡大譜面」での実現に漕ぎつけた星谷丈生作品だったり、

即興性の在処を身体的心理的にも解き明かそうとするルイ・クープランの「ノン・ムジュレ」の前奏曲、

そもそも音楽外の数学や統計学の発想でピアノに向かったその書法からは、ピアノ音を全く違って体感できる不思議なクセナキスの「霧」、

また、バグパイプのドローン(持続音)によって私の中で結びつきが想起されたバルトークの『戸外にて』の「ミュゼット」とバッハの『イギリス組曲第3番』の「ミュゼット」、また、ソナタ以前の風景としての「組曲」としてのこの2作品…


そして、最後に「ブーレーズ第2ソナタ」全曲が完全な楽章通しの形で演奏されます。

なので、【その1】で疑問を持たれた方は、こちらの【その2】を聴きに来られるべきでしょう!笑😆✨


個々の作品については追々・・・


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瀬川HP


トッパンホールチケットセンター


瀬川裕美子ピアノリサイタル vol.9 & vol.10

『ブーレーズ:第2ソナタ』別様の作動 2 in 1 in 2

-2公演企画-

(10/14は終了 & 1/27)

2公演共通 開演 16:00 開場 15:30   @ トッパンホール

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vol.10 【その2】 2024年 1月27日(土)   植物的で不可思議な: to B 個体・ほころび・創発


・ルイ・クープラン:フローベルガー氏の模倣による前奏曲

・クセナキス:霧(ミスツ)

・バルトーク:戸外にて 

・J.S.バッハ:イギリス組曲 第3番 ト短調  作品808

・シェーンベルク:3つのピアノ曲 作品11ー3 

     ・・・

・星谷丈生:四季 -ピアノのための-(2016)

・ブーレーズ:ピアノソナタ第2番(1947-48)【全4楽章】


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🔚vol.9 【その1】 2023年10月14日(土)  双生の場所: B × B ×…地続きの間隙・モザイク・透過


・クルターク:8つのピアノ小品 作品3 

・ベートーヴェン:ピアノソナタ第29番 変ロ長調 作品106「ハンマークラヴィーア」から第1.2楽章

・ブーレーズ:ピアノソナタ第2番から 第1楽章

・福士則夫:とぎれた記憶(2000)

・ブーレーズ:ピアノソナタ第2番 から 第3.4楽章

     ・・・


・ベートーヴェン:ピアノソナタ「ハンマークラヴィーア」から第3楽章

・ブーレーズ:ピアノソナタ第2番 から第2楽章

・ブクレシュリエフ:群島Ⅳ(1970)

・ベートーヴェン:ピアノソナタ「ハンマークラヴィーア」から第4楽章

 

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