バッハ・ツィクルスのすすめ🐾
昨日9/26『ヴァイオリンとチェンバロのためのソナタ全6曲BWV1014-1019』完走🏃♀️💨
ここ最近は、同い年のバイタリティー🔥ヴァイオリニスト:滝千春ちゃんと向き合ったBach音型の囚われの身となりながらの幸せな探究の日々を🕸️
来年、本企画の公式な演奏会開催に向けて動き出しました✨
この度もほぼ会員制クローズド公演だったのが残念ではありましたが、立川で故:礒山雅先生が講演会、また国立音大の講師の先生方をお招きしての贅沢なレクチャーコンサートを開催してこられた「楽しいクラシックの会」にて。先生が亡くなられた後も35周年を迎えさらに学ぶ意欲を持って真剣にレクチャーコンサートに目と耳を向けてくださる会員の皆様にはいつも励まされます。
こちらで何度かレクチャーコンサートをさせて頂きましたが、2年前に滝千春ちゃんと始めた本ソナタ4番と6番のレクコンからの、今回はいきなりの全曲レクコンでした💨といっても一夜のリサイタル分の2時間コンサート。
無伴奏ソナタ・パルティータシリーズに比べて認知度も生演奏会も少ないように思えるこのソナタ集。
やはり全曲に挑むと、バッハの壮大なその後を見据えた大ビジョンと、微に入り細に入りの綿密さを常にがっしり一気に把握していくような不可能的なやり甲斐に溢れていて、またBachに惚れ直すのです⚡️
モダンバイオリンで、バロック棒を自在に操る滝千春ちゃんとは、挟間美帆ちゃんと礒山雅先生とバッハを通して不思議な縁でバッハ友になった訳ですが、共にi教授から厳しい助言を受け、先生とのお酒の味も知っているという…昨日もi教授のマタイ受難曲研究を片手に📖、この器楽ソナタにも“受難”痕跡多く見出し全集学びの意義を体感✨
そろそろ礒山先生にはお会いしたくなっています🥹
そう、マタイ受難曲は1727年や1729年説をよく聞きますが、このソナタ集は1720年頃にツィクルスとしてまとめられたと言われていて、マタイと結びつけるのは「?」ですが、ツィクルスにかかわると、多くの極論や仮定が生まれてくるので面白いところです。
というのも、あまりにも“受難”のモチーフ=ため息モチーフが全曲を通じて多様されていて、戸惑うほどでしたから。
また、ソナタ4番BWV1017の1楽章でマタイの『Erbarme dich』アリアと類似の旋律があったかと思えば、2楽章でリズミカルな跳躍の音程に出会うと、それだけで議論が根深い『Gebt mir meinen Jesum wieder』を思わせなくも…
それは、ユダが銀貨を神殿に投げ入れる場面。。
音型を密にしていく作業は、音型をあまりにも忠実に深掘りするというシンプルな作業に行きつく。
2年ぶりに共演した千春ちゃんは、進化していた…🚄✨
やはり音楽家たるもの、こうあるべしと思わされました!
リハのたびに生まれるヴァリアントも面白かった💨バッハは個人的なものであり、(今や故人的なものでもあり)、鍛錬すること自体を毎回教えられます。
個人的には6月での🇨🇭klee centerの旅からの財産第1弾に✨
ヴァイオリンを日々弾いていたパウル・クレーがピアニストのリリー夫人と家でアンサンブルで楽しんでいたバッハ作品もこのソナタ集でした。クレーとリリーのバッハ譜面への書き込みからのフレージングを今回は演奏に取り入れたりもしました!実はちょっと🇨🇭のクレーと少し繋がることのできた企画でもあり嬉しかった☺️
しかし今回、6番のソナタはあまり演奏されない第2稿を演奏したので、クレーの造形譜で有名な
6番最終稿の4楽章は演奏しなかったのですが…🤫
Comments