3/15「B→C 」体図譜★その2★
一夜のリサイタルで、ハンブルグとニューヨークスタインウェイ両者の演奏が実現しそうです…(><)✨
あくまで、ピアノ「ソロ」リサイタルに拘ってみたくて企てたB→C。
あくまで、ピアノ「1台」でどこまで可能か❔に懸けるリサイタル…
だけれど、実際は2台必要💡
訳ありのもう1台、「エクステンデッド・ピアノ」用のピアノを巡ってちょっと今日は大きな進展がありました✨
ニューヨーク・スタインウェイと
ハンブルグ・スタインウェイ。
その差は結構大きい!
もちろん拡張ピアノ用(昨今は、だいぶ「内部奏法」とは言われなくなりました)にはハンブルグ製しか想像していませんでしたがつい先日、
「ニューヨークスタインウェイもお選びいただけます!」
とのご連絡をいただき、いざ、試弾に橋本ピアノさんの倉庫へ!🏃♀️💨
こちらのお膳立てをしてくださり、また今日も立ち会ってくださった、いつも心強いプロデューサー澤橋淳さんに心から感謝申し上げます🙇✨
こちらのNY・・・
メンテナンス済みの50年代の楽器だそうです。
キョエェェの、キラッキラサウンド!!
ゴーンのバス音から、粒たちはっきりした中間音域から、正に鈴、鐘が鳴り渡るtinnnnyな高音域へ、音色のグラデーションが豪華絢爛✨
ええと、渋さにかんしては……?!
しかし、こちらを扱うには気持ち的にも深めの重心が求められそう。
…タッチが浅い。白鍵が短いので黒鍵がながーく見える👀あと、かどの腕木が丸くない!角ばってる。
などなど。
もちろん、この選定は、オペラシティに置いてある素晴らしい名器ハンブルグ製スタインウェイD-274とは違う、もう1台のピアノのお話。
もちろん!
主役は、オペラシティのD-274のあのお方であり、
前半に編・新作と2曲演奏される、作曲家:北爪さん製作の「エクステンデッド・ピアノ」では、ピアノ内部に加振器などを取り付けるため、内部奏法(拡張ピアノ)用のピアノ借用が必要でした。
そこで、救世主:橋本ピアノさん!!👼✨だったわけです。
ピアノ+エレクトロニクスではなくて、
「エレクトロニクス In ピアノ」
エレクトロニクス内臓ピアノ= 「エクステンデッド・ピアノ」
1+1=2のピアノとエレクトロニクスのアンサンブルでなく、
言ってみれば1+1=1αを目指すハイブリッドなピアノの実現!
今回はスピーカーなしのエレクトロニクスとピアノの共演。
トランスデューサーをピアノの内部の響板にいくつも設置し、コンピュータから送る音を楽器全体に共鳴させる仕組み。
要するに、ピアノ自体がスピーカーに🙆✨
「なにも、こんなピアノ借用までしてスピーカーなしに拘らなくても・・・🤔??」
もし、そんな反論が聞こえてきたなら、それに対して作曲家自身の以下の言明「エクステンデッド・ピアノ宣言?!」にこそ、私は感動するのだ。
この、IRCAMなどでの実装され始めたエクステンデッド・ピアノを独自の製作へと高める今回の委嘱作曲家ご自身の動機とも。引用します。
⬇️
「通常、ライブエレクトロニクスにおける電子音響は、楽器から離れたところに設置されたスピーカーから出力されます…
ただ、その場合は楽器の生音とスピーカーからの電子音響は音源の方向や音の存在感が違って、本来の楽器音のような音響で両者を自然に調和させることは難しいという特性があった…
☝️しかし、この方式を採ることで、電子音響とピアノの音が同じ共鳴体で鳴り、両者が本来のピアノの音響に近いレベルで融合しやすくなります」
そういえば、野平一郎先生が、いつか何かでおっしゃっていらしたけれど、
----ピアノの発展はもういくところまで行った。もう、あとは落ちるだけというところかもしれない。
と。
恐らく、この見解は一部のひとの間で共有されて少し納得もされたことかもしれない。しかし、そのピアノの頭打ちの発展の先に、「エレクトロニクスこそ、その座を奪う!」
なんて、そのようなことは決して思いませぬ…
それがピアノに取って代わるものになるなんて、そんなことはきっとどなたも思わないでしょう。これが右寄りの考え方というのも違うはず。
電子音響と、純粋なピアノのサウンドは、やっぱり根本的に違うし、この「差異」を亡きものにしまうことはあってはならないこと。
電子音響とピアノの純粋な音響との「融合」を求めながら、そこにこの両者の差異をどこまでも見つめ続けることが、
密かな、
私の/あなたの/…
目論見かもしれない。。。
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