スイス1 Bern
色んな親切な方々に助けられながら、くまのパディントンの気分です🐻
もう、「ただいま!」と声を出してしまいました!スイス・ベルン🇨🇭
クマの街。中世の街。
7年ぶりに“帰って”来た心持ちです🐾
川の色がエメラルドグリーン🏞️に変化して行くのと、スーパーフラットな🇳🇱地形から標高が上がっていくので、耳の奥からツーンと体全身がまた新しくチェンジして行きます🚃
7年ぶりに懐かしいこの中世街、美しいアーレ川を橋から見下ろしながら、その後はクマ公園まで降りて行って同じ目線でアーレ川を眺めて、また階段を登りながら、中間地点から、色んな角度からアーレ川を楽しんで…
背景にはベルン中心の大聖堂の塔、時計台に赤煉瓦の街並みが見えたり、ポツポツと赤い屋根のお家が点在する向こうの山の緑がこんもり見えたり…
全てのアングルを楽しんでいます🚶🌳
その感覚で、バスでほんの少し高台に上っていざ「パウル・クレーセンター」へ!
心からwarmな状態になりました。
お天気の良いベルンは嬉しい。
やっぱり牛やヤギ、羊さんがのんびりと草を食べていらっしゃいました🐐🐏
彼らの声が響き渡っています♬
クレーのコレクションは7年前とはまた違うもの、配置で、まずは初期の縦長のアーレ川を描いた4作品も鑑賞できました!
上記のアーレ川のアングルの違いを、クレーも生活の中で自然に感じとって、そんな地元の風景彼の冒険は始まったんだ。
レンツォ・ピアノ設計のこの建物の波波も、小さなこの🇨🇭の都市が山で隔てられているように、。
山を越えると、また方言が違うらしい。
と、ここで働くクレー研究家の柿沼万理江先生のお言葉。
すべてがクレーのお部屋で心が温まったこの経験は、言葉を控えます。
そう!今回は、日本でのクレー研究、キュレーターの皆さんのお力添えで、このクレーセンターで働くクレー研究のスターの柿沼万理江先生にお会いすることが叶いました🥹✨柿沼先生の素敵な文章に研究は、「誰にもないしょ展」をはじめ、多くの部分で私の血や肉になっています。
この出会いにまた、心から感謝!
カフェでランチをご一緒して、ついに初のクレー・アーカイヴへ!
なんとクラリネット奏者であり今はチェロを演奏するクレーアーカイヴ音楽担当の方にもお世話になりながら、とても楽しく興奮しながらクレーと奥様リリーがよく演奏していたという「J.S.バッハ:ヴァイオリンとチェンバロのための6つのソナタ」の書き込み譜面を、2冊のパート譜をじっくり観察しました!
そこでの書き込みからこの夫婦の親密な、時に厳しくも対話していたであろう演奏の風景を想像することができました🥰✨
ペタス版のアーティキュレーションを敢えて変更する斜線や、リリーのfマークを消していたり、生き生きと想像させるものがありました✨
9月にはこのバッハ:ヴァイオリン全6曲をコンサートを滝千春ちゃんと演奏・レクチャーするので、こちらも密かに生かしたいと思います!
クレーの『造形思考』から、私が何度も星谷丈生さんの譜面と共に言及したあの造形譜面もこの6番のソナタ。
それも含め、これから英語でクレーとバッハ作品とクレーご夫妻の演奏の状況などを想像・考察するひとつの論考をしたためることになりそうです📝
大いなるチャレンジ💪
クレー・センターの機関誌への寄稿という素晴らしいお土産をいただいて、益々クレーに近づけた今日という日に感謝しています✨
さあ
「クレーと建築」
これが現在のこのセンターの企画展。
イタリア・スカルパがヴェネツィアヴァエンナーレのクレー展での展示の方法に、クレーの作風を取り入れたことを初めて知りました!
演奏会のプログラミングに造形思考を組み入れる方法に通じてとても共感する展示でした✨
アルド・ロッシや、ローエなどの建築家がクレーの『オルフェウスの庭』や『肥沃な国の境界』を下地になっていたとは!
建築家のお仕事を見て、憧れや羨ましさ、面白いと感じることは、その都市全体のデザイン全体も視野に入れていることです。目に見える体感的な環境、歴史に直接かかわる事業にクレーの“作品以前の動的な思考”が入り込んだ!
'formative energies than the formal results.'
もうひとつの特別展は、ニューヨークの(🇬🇧生まれ)1967年生まれのサラ・モリス!
この作家を気に入りました✨
彼女がフィルム作家にもなったことがうなづけたし、ポスターにも彼女のトレードマークが上書きされる。
北京オリンピックの風景、スポーツウェアのヴィヴィッドカラー、空港の垂直、水平に走る鉄のラインに、白く輝く丸いライトが雪のように点在。彼の目線からアレンジされたものが、作品「蜘蛛の巣シリーズ」に自然に溶け込んでいく…いや、どちらが先かもわからないし曖昧です。
そうか、彼女の『electrobras』にも象徴的にある円の連続は、オリンピックのエンブレムに見えてきたり。マリオットホテルのメモ帳にも書き込まれたものなど、彼女がその土地で実際に見たものを詳細にリサーチした跡のかずかずの展示もあります…
All systems Fail
表層に見えながら、単なるモダンな派手派手でなく、何とも不思議と心落ち着くもの。
夕刻は、トゥーン湖の遊覧船に電車から乗り継いで、ニーゼン山を拝む⛰️
ユーレールパスで遊覧船まで乗れてしまうので使わない手はありません🛳️
お天気は悪いものの、見えました!ニーゼン!
初めてスイスを訪れたオランダ人老夫婦が思わずこの迫り来るアルプス山脈が怖くて逃げ出してしまったというお話も🇳🇱で聞いてきたので🤣
そのコントラストを存分に味わっています
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