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yumiko segawa

「ブーレーズ:ピアノソナタ全3曲」ノタシオン⇔ソナタ⇔バガテル レコーディング





ピアノと私との間にはアルコール一滴すら介さないヽ(・∀・)ノ容赦しない作品群と、ピアノとの長時間濃厚接触を経て、ふーっと外に出てきたら、コロナの現実に帰ってきました。 否、「帰る」のはどっちにゃ。...

「ブーレーズ:ピアノソナタ全3曲」、 「ノタシオンno.6.7.8.9」 そして 「ベートーヴェン:6つのバガテルop.126」 のカップリング録音、なんとか終えることができました。

segawayいつものCDスタッフメンバーとそれぞれの役目を黙々とこなしつつ、やっぱり一致したところで音づくりができることは幸せなことです。この戦火の中にもかかわらず、この日を迎えられたこと自体に感謝(>_<)この「柿の国」パーシモンホールはゴルトベルク録音以来。今回は前方を平土間に。ここはいつでも、残響感も密閉感もすごく良い…✨素晴らしい音響体の「防空壕」の中で、とにかく納得いくまでとことん、弾いて、食べて、弾いて、食べて、弾いて。 。。゛(ノ‥)ノ 楽屋に並べた食べ物たちは、片っ端から、いなくなっていきました 🙈🍌


数年来念願のブーレーズソナタ全曲を、2020年にどういう形で認識、体感しようかと考えていて、 「ノタシオン⇔ソナタ⇔バガテル」

これが、私のなかでのブーレーズとベートーヴェンの向き合いかたになりました。

250年目の、『tell me』。

なんども見てきたブーレーズのソナタですが、「顕微鏡」と「青い空」を常に持ちつつ、また新たな景色が目の前に広がりました。いつでもアップデートを自ずと迫られるし、まだ摘みきれない…コンステラシオンは今回は正規の順で。 譜面上は、逆向き。やはりソナタ3番は出版譜のフォルマン2「トロープ」と3「コンステラシオン」のみの収録です。


…その後の展開上の全段階の萌芽を内に含んだ生きた細胞、彼の若干20歳の『ノタシオン』から始めて、あまりにも様相の異なる『ソナタ』3曲へ。

ノタシオン⇔ソナタ

この接続は因果関係で強く結び付くというより、何というか様相はまったく違うけれど、終始ブーレーズの継続された一貫したナニモノかの中で泳がされる感じです。わぁ、無限に広がる音響~!!と思いきや、彼の「世界内宇宙」の中に常にいる✨

断片『ノタシオン』からの発展で『ソナタ』を書いたブーレーズ。 『ソナタ』の合間にも断片『バガテル』をいくつも書いてきたベートーヴェン。

そして、ここに、『第9』構想中の道草として(!?)最晩年の結晶、この『6つのバガテルop.126』があります。

ソナタ⇔バガテル

バガテル内では、『ハンマークラヴィーア』や『弦四op.131』からの引用だったりがひょっこり顔を出す。なんだか展開すること自体にすごく浅薄で、ぎゅっと集約された、散りばめられた断片自体がいたるところでキラキラ輝いて、語っています。ちょっとそのさまが、弾いていて痛々しいほどでもあって…。

そんな訳で、このふたりの「B」の作曲家によるノタシオン⇔ソナタ⇔バガテルの対話劇は、私のなかではまだまだ続く。そこにクレーの『窓のあるコンポジション』が登場すれば、一気に2人の「B」はより輝くのだ✨


11/7(土)@トッパンホール、 16:00キックオフでこの同じ内容の生リサイタルを開催します。

~瀬川裕美子ピアノリサイタルvol.8 《窓のあるコンポジション》~B' ノタシオン⇔ソナタ⇔バガテル~

世界中のコロナさんたちよ、もう仕事しなくていいです(^^)/ 変化形を作ろうなんて夢にも思わないで。 しばらく、「永久」冬眠を~❄️開催できたらな・・・


チラシも出来てる、原稿もできてる、出来ることはぜんぶする!!q(^-^q)

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