第20回佐治敬三賞推薦コンサート

瀬川裕美子ピアノリサイタルvol.8

ブーレーズ: ピアノソナタ(全3曲) × ベートーヴェン : 6つのバガテル

  『窓のあるコンポジション』~B’  ノタシオン ⇔ ソナタ ⇔ バガテル

                            B’      B’

Boulez: Notations  or  3 Sonates  or Beethoven: 6 Bagatelles 

~2人の“B” Boulez と Beethoven、そして Paul Klee~

2020年11月7日(土)開演16:00 

                           開場1:30

@ トッパンホール

全席自由 一般2,500円

     (当日3,000円)  

     学生1,500円      9/1(火)発売開始

             ★200席限定

5thCD 『窓のあるコンポジション』~ B’   

11/11(発売)  会場にて先行発売予定!

プログラム

 

・ブーレーズ:12ノタシオン ~no.8.9

P.Boulez /        12Notations ~no.8.9

             

              :ピアノソナタ 第1番

               Première Sonate pour piano

       

        :12ノタシオン ~no.6.7    

               12Notations ~ no.6.7

             

              :ピアノソナタ  第2番

               Deuxième Sonate pour piano

 

・ブーレーズ  :ピアノソナタ 第3番 ~トロープ

P.Boulez /       Troisième Sonate pour pianoFormant 2: Trope

 

・ベートーヴェン:6つのバガテル 作品126

L.v.Beethoven /     Six Bagatelles op.126

 

・ブーレーズ  :ピアノソナタ 第3番 ~コンステラシオン—ミロワール

P.Boulez /          Troisième Sonate pour pianoFormant 3: Constellation-Miroir

★前回までのvol.5~7で1曲づつプログラムに組み込んできたブーレーズのソナタを一夜で全3曲(出版譜のみ)を演奏発表することは、いわばブーレーズのアーカイブを一気に見る事でもある。3つの個別のものの見え方、発展の仕方、関係性、形式のあり方、そして3番のソナタが未完であることを含めてた3つのソナタ全体を“ブーレーズのソナタ”として聴く。

 

ブーレーズがソナタの楽譜に布置したものは、セリー技法という一連の限られた可能性に焦点をあてた大きな集合の中に散りばめられた音たち。広がり、折り畳まれ、交差し、ブーレーズのひとつのヴィジョンによって育まれたものが、現実のものと一つになる創造の痕跡。

 

そのソナタの展開上の全段階の萌芽を内に含んだ生きた細胞─ノタシオン(記譜・表示)。そして生涯、全32曲のピアノソナタを創作してきたベートーヴェンが晩年、第九op.125の構想中の道草、彼自身が表現しようとする意思を越えて、簡潔な素材の潜在力そのものによって、自由にシンプルに、ほんの数小節で深みにたどり着いているバガテルop.126。

 

巨匠たちのアーカイヴの只中にあって、ソナタ⇔断片から何を聴き取り、受取り、創り出せるか。